弔いだってデジタル化!?
【弔いだってデジタル化 四十九日まではロボットで一緒に】
という記事を見つけたのでご紹介します。
https://dot.asahi.com/aera/2017080300083.html?page=1
家族葬という葬式の概念を覆す新しい弔い方法が出てきたわけなのですが、この記事では仏壇を取り上げています。
デジタルによって個人の写真や思い出を映し出す事で、仏壇のように物理的なモノを持たなくても故人へ思いを馳せる事ができる。そういう主旨の記事であると感じました。
確かに、お葬式~仏壇~お墓などで最も大切なのは故人への思いにほかならず、その思いを発露するための装置としてお葬式や仏壇、そしてお墓があるのかなと、そういう物理的なシンボルが、今まではスイッチであったのだけれど、多様性を重視する昨今では新しい弔いの形を模索しているのかなとも感じています。
お葬式では家族葬という全く儀式を執り行わないに等しい葬儀が生まれていますし、お墓も水筒サイズに詰められた遺骨を屋内で格納管理する方法も出てきています。
そしてこの仏壇です。もはやこれは仏壇ではないのかもしれませんが、自宅で故人へ思いを馳せるための装置という視点では仏壇と同じものになるのかもしれません。
もちろん、旧来の仏壇も色々と形を変えながら家族の故人への思いに寄り添えるよう様々なアイディアを提案しています。
【ゆうゆうLife】新「おうち供養」事情 仏壇はモダンにコンパクトに
https://www.sankei.com/life/news/181116/lif1811160016-n1.html
「リビング仏壇」発売へ 手元供養の新しい形提案
https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/190123/20190123036.html
奥行きたった9cm!新しい手元供養のカタチを提案するリビング仏壇『Being Frame(ビーイングフレーム)』が発売開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000040665.html
どれもコンパクトでモダンなデザインになっていて、今の住宅事情に合わせたスタイルですし、確かにこんな感じだったら違和感ないのかな?と思わせる作りですよね。
各社知恵を絞っての提案です。
このように、仏壇もお墓も形を変えて来ていていますし、概念そのものを覆すライフスタイルも現れてきている訳ですから、お墓に出向いてお墓参りをするのが常識だった時代も終わりを迎えてきています。
この事業をしていると、これからの需要が・・・市場が・・・そういったお言葉を頂く事が多々ありまして、もちろんそれはこの事業に対する軽いアドバイスであるという事、重々承知しており、感謝の思い出受け止めています。
しかし、しかしです。既に遠隔地にあるお墓はどうなるのでしょうか?近くでも体調がすぐれなくて行けないお墓はどうなのでしょうか?墓じまいをすれば全てチャラなのでしょうか?
それこそ、物理的な問題をクリアしたとしても家族の心のうちに残る思いはどうなってしまうのでしょうか?
その辺りは様々なご意見が有るかと思うので、ここで何か結論を出す事は避けたいと思います。
ただ、世の中にお墓が存在し、そのお参りに行きたくても行けない人がいて、一方で、働くちからがありながら、働く機会が少ない障がい者の皆さんがいて、両者を繋げる事ができている喜びも感じている私たちは、これからもこの「やさしいお墓参りサービス」を続けていきたいな、と素朴に感じている次第です。
もしお知り合いに「様々な事情があって、お墓参りに行きたくても行けない」という方がいらっしゃいましたら、「お墓参りを依頼する事で社会貢献活動になるよ」と教えてあげていただけると、本当にうれしいです。